想像力かき立てる白と黒 水墨画展13日まで
県水墨画協会(小川華瓣会長)の第19回展が13日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
県や市、本紙など後援。30代から90代の会員と顧問、特別会員ら約100人が風景や花、人物などを題材にした軸やタペストリー、額など、水墨画を中心に、鮮やかな墨彩画を含む約100点を展示している。
顧問の世耕弘成参院議員や尾花正啓市長、岸本周平、門博文両衆院議員らも出品。小川会長の、中国の世界遺産・九寨溝(きゅうさいこう)の滝に小さな虹がかかった作品をはじめ、白川郷の合掌造りの集落と山々、フジの花、梅と雪の情景、愛らしい童やあでやかな天女など、墨の濃淡で表現した白と黒の世界が広がっている。
常任理事の林史枝さん(76)は、雪の高野山・奥の院で、弘法大師に食事を運ぶ僧の姿を描いた「厳寒」を出品。「墨一つで、ショウブを描けば紫、桜を描けばピンクと、実際に色はなくとも色を感じられるのが大きな魅力ですね」と笑顔で話していた。
この他、山東省の山東画院との日中交流作品展、小川会長や会員が指導する障害者福祉施設の絵画教室生展も併催。
午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。