桐蔭高が9回連続全国へ 缶サット甲子園
高校生が自作した空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」を打ち上げ、技術力などを競う「缶サット甲子園2016和歌山地方大会」(実行委員会主催、本紙など後援)が10日、和歌山市で開かれ、1位の県立桐蔭高校など上位4チームが全国大会出場を決めた。桐蔭は9回連続の全国出場となる。
2位は大阪府立茨木工科高、3位は兵庫県立尼崎工業高、4位は県立海南高。全国大会は8月17~19日の3日間、秋田県で開かれ、5つの地方大会を勝ち抜いた計10チームが出場する。
大会は、缶サット製作を通して科学や工学への関心を高めることなどが目的で、ことしで9回目。和歌山地方大会には昨年の6チームを大幅に上回る11チーム(うち初出場5チーム)が近畿各地から出場した。2年前の体験講座に参加した生徒や、インターネットで知って初参加した学校もあった。
打ち上げはコスモパーク加太で行われた。噴射とともに高く打ち上がり、計算通りにパラシュートが開くと「おー!」と歓声が上がった。
打ち上げ後はイオンモール和歌山に会場を移し、事後プレゼン審査に臨んだ。生徒たちは打ち上げ結果を自己評価し、全国大会に向けての改良プランなどを発表した。
1位に輝いた桐蔭2年生の加納大成君(17)、有田駿介君(16)、西本凜君(17)チームは全国大会に向け、「全国では2年連続準優勝なので、ことしこそ優勝したい」「課題を完全に詰め切って臨みたい」「昨年の先輩に劣らないプログラムを作る」とそれぞれ意気込んだ。