きらみん着ぐるみ製作 認知症啓発キャラ
紀美野町下佐々の佐本綾子さん(63)は、同町の認知症啓発キャラクター「きらみん」の着ぐるみを手作りし、22日、町役場で寺本光嘉町長に披露した。着ぐるみは今後、各種イベントなどに登場予定で、26、27日に町文化センター木の温もり広場で開かれる「JAまつり」が初仕事となる。
佐本さんは町ボランティア連絡協議会の会長を務め、町保健福祉課(地域包括支援センター)とケアマネジャーらでつくるボランティア団体「町キャラバン・メイト連絡会」の一員として活動。認知症に関する知識を広める講座「認知症サポーター養成講座」のボランティアスタッフでもある。
きらみんは平成23年、「認知症にやさしい地域」を目指して町がキャラクターと標語を町民から公募し、誕生。キャラクターは紀美野の空に美しく輝く星をモチーフに「まちが輝き、認知症の方も住みやすいまちになれば」との願いを込め、当時美里中1年の森谷秋穂さんが考案し、標語は上垣内加代さん(下佐々)の「大丈夫この町みんなサポーター」が選ばれた。
ことし6月の同連絡会例会で、認知症について、より積極的にアピールしていこうと着ぐるみの製作が決まり、佐本さんが取り組んできた。きらみんのイラストを拡大印刷し、段ボールで型を取り、星形に組み立てた後、手縫いした布を貼り合わせた。
町長室で着ぐるみがお披露目されると、寺本町長は「うまいことできていますね」と感心し、「惑星から飛んできた見たいですね」と笑顔。佐本さんから製作の経緯などを聞き、「着ぐるみを活用することで認知症サポーターの活動が一層活発になれば」と期待を込めた。
佐本さんは「みんなが協力してくれたので楽しかった」と笑みを浮かべ、「認知症を知ってもらうため、着ぐるみでピーアールしていきたい」と力を込めた。