県内企業が受賞報告 モンドセレクション
世界的な食品コンクール「モンド・セレクション」で本年度は県内13社の29商品が受賞した。受賞事業者の代表による恒例の知事訪問が24日に行われ、今回は9社の代表が県庁を訪れ、仁坂吉伸知事に受賞を報告した。
モンド・セレクションは菓子の品質向上を目的に、欧州共同体(当時)とベルギー経済省が1961年に創設。現在は酒類や食料品全般に対象が広がり、世界を代表する食品コンクールとなっている。専門家が衛生・味覚・包装・原材料などを審査し、本年度は6月にハンガリーで受賞式典が開かれた。県内企業の受賞の内訳は、最高金賞12、金賞16、銀賞1となっている。
県庁では、28年連続最高金賞受賞の世界記録を更新中の田端酒造㈱(和歌山市)の長谷川香代社長が「ことしもこの場に立つことができてうれしい。来年も受賞できるように頑張りたい」とあいさつした後、各社の代表が一人ひとり、受賞した商品を紹介。仁坂知事は各社の商品や取り組みを熱心に聞き、海外での商品販売に積極的な県内企業の支援に意欲を見せた。
ジュース「みかんしぼり」が8年連続で最高金賞を受賞した㈱伊藤農園(有田市)の伊藤よしみ副社長は「生産や販売に加え、加工事業を始めて30年になりますが、さまざまな苦労がありました。受賞で本当に報われました」と喜びを語り、中野BC㈱(海南市)の中野幸治社長は「日本酒ブームが起きており、世界に向けて日本の伝統文化や、県内の健康に優しい食品を広めていきたい」と意気込みを語った。
本年度の受賞事業者は次の通り。
㈱アセロラフーズ(田辺市)▽㈱伊藤農園▽㈲雲水(日高川町)▽㈱紅梅園(田辺市)▽サカイキャニング㈱(橋本市)▽田端酒造㈱▽中野BC㈱▽合名会社丸正酢醸造元(那智勝浦町)▽㈲紅葉屋本舗(串本町)▽湯浅醤油㈲(湯浅町)▽㈱南紀白浜富田の水(白浜町)▽㈱角濱総本舗(高野町)▽㈱山本進重郎商店(和歌山市)