年度内完成に黄信号 第二阪和の淡輪―平井
地元を中心に早期完成が要望されている第二阪和国道・淡輪ランプ―平井ランプ間(7・6㌔)について、工事現場での不測のトラブルなどから、本年度内の供用開始予定が危ぶまれていることが国土交通省浪速国道事務所関係者の話で分かった。主に、工程の変更があった3カ所で工期を予定通りに終えることが厳しくなっており、工事予定を組み直すなどしているが、来年3月末に完了できるかどうかは瀬戸際の状態にあるという。
同事務所は8月18日、和歌山市内で開いた工事状況説明会で、関係自治体などに進捗状況を報告。河野純一副所長は、入札発注手続きを含め関連工事は100%実施されており、工程はぎりぎりながらも本年度末の供用開始予定であることを強調していた。
工期が厳しいとされる3カ所は、4月に神戸市北区で発生した新名神高速道路建設工事での橋桁落下事故を受け、橋桁の送り出し方向の変更を行った「孝子ランプ」と、法面の崩落に伴う追加補強工事で橋梁架設の予定が遅れている「深日ランプ」、橋台設置付近の斜面で小規模の崩落が発生し、落石対策のため工期が圧迫されている「上孝子地区」。
完成が来年度まで延びた場合、供用開始時期について同事務所の関係者は「1年先送りとまではいかないが、年度途中になるのではないかと考えている。詳しい時期については、今後の工事進捗状況報告会で示したい」と話している。