和歌山市ポイ捨て条例を強化 和駅前で啓発

和歌山市内のターミナル駅周辺などでポイ捨てや路上喫煙などを禁止する「市美化推進及び美観の保護に関する条例(通称=ポイ捨て条例)」が改正施行された1日、JR和歌山駅前で街頭啓発活動が行われ、通勤通学の市民らに新制度を周知した。

啓発には、市職員や市美化推進協議会、県たばこ商業協同組合の関係者ら約30人が参加し、禁止行為が設定された「ポイ捨て防止重点区域」を印刷したポケットティッシュを配布した。

同協議会の石井太郎会長(78)は「啓発を見た市民らに、美化について関心を持ってもらい、ポイ捨てのない美しいまちにしていきたい」と話していた。

重点区域に指定されたのは、JR和歌山駅周辺と和歌山公園周辺、南海和歌山市駅周辺の三つ。区域内では、たばこやごみのポイ捨てが禁止される他、ペットなどのふんの放置、指定喫煙場所以外での路上喫煙が、これまでの市民の「責務」から「禁止」へと強化された。

市は今後、腕章を着けた職員が週1回程度、ポイ捨て防止重点区域を巡回し、違反者を発見した場合、免許証などの提示を求め、勧告や命令などの行政処分を行う。罰則は規定されていない。

通勤通学の市民に啓発する参加者ら

通勤通学の市民に啓発する参加者ら