福を呼ぶ笹飾りがずらり 十日戎にぎわう
一年の商売繁盛を願う「十日戎(えびす)」が「本戎」の10日を迎え、各地の恵美寿神社は多くの参拝者でにぎわっている。
和歌山市吉田の東の宮恵美須神社でも、9日の「宵戎」から参拝者が列をつくっている。
同神社の祭神である恵美須(事代主)の総本宮である島根県松江市の美保神社から横山陽之宮司ら神職が訪れており、参拝客に福を授けている。ユネスコの無形文化遺産であり、福を呼び込むとされる「悪斬の舞(あくぎりのまい)」も披露している。
境内では縁起物のタイや面が飾られた笹や熊手、俵などが販売され、参拝を終えた客が新しい飾りを購入していた。
和歌山市内から訪れた堀江宗雄さん(78)は「毎年お参りに来て、熊手を買っています。ことしも健康に、商売がうまくいくようにお願いしてきました」と話していた。
東の宮恵美須神社ではことし、約8万人の参拝者を見込んでいる。11日の「残戎」までにぎわう。悪斬の舞の披露は午前11時、午後3時から行われる。