世界禁煙デー30周年 27日県文でフォーラム
「世界禁煙デー」(5月31日)を前に、喫煙による健康被害や公共の空間での完全な禁煙実施などを訴えてきた「たばこ問題を考える会・和歌山」は27日午後1時半から4時まで、「2017世界禁煙デーフォーラムinWAKAYAMA『日本のたばこ』を知る・考える・変える」を、和歌山市の県民文化会館5階大会議室で開く。前神奈川県知事で参議院議員の松沢成文氏が講演する。
世界保健機関(WHO)が1987年に「世界禁煙デー」を制定して、ことしで30周年。同年3月に設立された同会も30周年を迎えた。
喫煙を巡る最近の情勢では、WHOのダグラス・ベッチャー生活習慣病予防部長が先月、塩崎恭久厚生労働大臣を訪ね、公共の場での屋内完全禁煙を要請する文書を手渡した。また、東京五輪・パラリンピックに向けて受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案は、自民党内の根強い反対のため論争に決着がつかず、大きな社会的関心を集めている。
今回のフォーラムでは、なぜ日本は世界のたばこ規制に遅れをとっているのかについて、神奈川県知事時代に全国初の受動喫煙防止条例制定を実現した松沢氏が見解を語り、これからの日本のたばこ問題の在り方を考える。参加無料。申し込み不要。
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フォーラム終了後の午後6時半から9時まで、世界禁煙デー30周年記念イベントとして、喫煙者と元喫煙者らを対象とした「のんすもディナー」が和歌山市美園町のT―LABOで開かれる。食事とドリンク付きで料金は1000円、定員は30人。
食事をしながら話を聞くカジュアルなスタイルで、和歌山工業高校教員の奥田恭久さん、和歌山生協病院内科医の本田明生さん、禁煙成功者らと共に歓談し、禁煙のきっかけづくりとして参加を呼び掛けている。
申し込みは、「ワヘルス」で検索し「禁煙イベント」の「申し込み方法」から行うか、メール(shoki0_.0@outlook.jp)に連絡する。
問い合わせは同会(℡073・422・1858)。