伝統の獅子舞を奉納 加太春日神社で例大祭

 和歌山市の加太春日神社(井関摩美子宮司)で20日、例大祭が行われ、神事の他、地域住民らの手による伝統の獅子舞の演舞などが披露された。

 例大祭の起源は定かではないが、慶長2年(1597)に獅子頭2頭が奉納された記録があり、このころには行事として獅子舞の奉納が行われており、現在まで引き継がれてきたと考えられる。

 会場の境内には、約200人の住民らが集まり、加太地区内の向丁、仲丁、北丁の各青年団がそれぞれ、笛や太鼓の音に合わせて、継承されている物語の場面に合わせた勇壮な獅子舞を演じた。肩車など華麗な演技が成功すると、観客らは拍手を送って楽しんでいた。

 その他、新出丁青年団の薙刀(なぎなた)振りや、加太小学校児童による獅子舞の演舞もあった。

 参加した北丁青年団団長で、加太で生まれ育った小浦裕司さん(39)は「昔の演舞の形を残しつつ、見応えがある今風のアレンジを加えながら、伝統を守っていきたい」と話していた。

迫力の獅子舞が奉納された

迫力の獅子舞が奉納された