ねんりんピック県初開催へ 実行委設立総会

 高齢者を中心に、さまざまなスポーツや文化行事を通じて健康増進や交流を深める祭典「全国健康福祉祭」(ねんりんピック)が平成31年に初めて県内開催されるのを受け、「ねんりんピック紀の国わかやま2019実行委員会」の設立総会と第1回総会が6日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、県内の自治体や競技団体の関係者ら約150人が出席し、大会の成功を期した。

 ねんりんピックは厚生労働省や開催地の都道府県の主催で毎年開かれており、主に60歳以上を対象に、県ごとに行われる選考を通過すると出場できる。

 昭和63年に兵庫県で第1回大会が開かれて以来、開催地は各都道府県の持ち回りとなっており、第32回にして県内では初開催。31年11月9~12日に、県内21市町で計27競技が予定され、観客を含め延べ約40万人の参加を見込んでいる。

 設立総会では、実行委員会会長を務める仁坂吉伸知事があいさつで「みんなで楽しめる大会だ。素晴らしい大会を開催して、全国に名をとどろかせるようにしたい」と意気込みを示し、厚生労働省老健局振興課の三浦明課長は「多くの高齢者が健康で生きがいを持ち、社会に参加している姿をご覧いただける絶好の機会。記憶に残る大会になるよう力を尽くしていきたい」と話した。

 昨年10月に長崎県で開かれた第29回大会の映像を鑑賞した後、会則や役員、委員を承認。第1回総会では、「『健康長寿』の喜びを共に分かち合う大会」「地域や世代を超えた『絆』をむすぶ大会」など四つの目標と基本方針などを盛り込んだ基本構想、本年度の事業計画、予算を承認した。大会マスコットキャラクターは、紀の国わかやま国体・大会に続いて「きいちゃん」に決まった。続く第1回常任委員会には、県老人クラブ連合会をはじめ行政、経済、文化、体育など関係団体の代表約20人が出席。常任委員会の下に「総務・企画」「式典・事業」「宿泊・輸送など」の3専門委員会を設置して準備を進めることを決めた他、大会までのスケジュールを確認し、本年度の取り組みとして、大会ウェブサイトの開設や総合開会式、閉会式に関する基本計画の策定、警備・防災や医事衛生についての基本方針を立てることなどを決定した。

県内初開催の成功へ実行委員会が設立された

県内初開催の成功へ実行委員会が設立された