災害に備えて 紀美野ボランティアの会発足

 災害発生時に設置される災害ボランティアセンターの活動への協力、支援などをより効果的に進める体制・環境づくりを目指し、和歌山県紀美野町に7日、「町災害ボランティアの会」が発足した。

 同会は町社会福祉協議会に事務局を置き、登録会員74人の相互交流や防災訓練などを行い、災害時の支援活動では、迅速で柔軟な連携ができるよう、普段からネットワークの構築を目指す。

 同日、町総合福祉センターで研修会が開かれ、会員や町内の民生・児童委員、自主防災組織のメンバーら約70人が集まり、県社会福祉協議会の南出考さんが、「『つながり』災害時にも助け合えるまちづくり」をテーマに講演した。

 南出さんは、災害発生時におけるボランティア活動は、救援物資の仕分け、子どもの遊び相手、ペットの世話など多岐にわたることを解説。災害ボランティアセンターの仕組みや、被災者のニーズを集約し、支援活動をしていく役割などを話し、「柔軟に対応する体制づくりが必要」と強調した。

 研修後に開かれた同ボランティアの会の第1回会議では、下佐々地区の佐本綾子さんが会長に選出され、「災害は起こらないのが一番ですが、いざというときには『災害ボランティアセンター』の運営スタッフとして頑張りましょう」と呼び掛けていた。

 副会長に就任したは次の皆さん(かっこ内は地区名)。

 梶谷修(下神野)▽東中啓吉(長谷毛原)▽東洋子(国吉)▽城山敬之(下佐々)▽赤阪惠子(志賀野)

会長に就任し、あいさつする佐本さん

会長に就任し、あいさつする佐本さん