被災地の復興支援販売会 近大付中高が企画

 近畿大学付属和歌山高校・中学校(和歌山県和歌山市善明寺、山崎宏校長)で6、7日、東日本大震災と熊本地震の復興を支援する販売会が開かれ、生徒らが東北と九州産の商品を販売した。

 同校生徒会が企画し、被災地の商品を購入することが復興支援の一つであることを生徒に知ってもらうため、文化祭の一環として初めて開催。生徒会の企画に、東日本大震災で被災した生産者を支援する一般社団法人「希望の環」が協力し、山ブドウのサイダーやクジラの大和煮の缶詰、くまモンのレモンキャンディーなどの商品を販売した。

 文化祭を見に来校した保護者らが販売所を訪れて買い求め、模擬店やイベントの作業の合間に来て、よく冷えた山ブドウサイダーを飲み干す生徒の姿も見られた。

 販売所を訪れた高校3年生の佐原未玲さん(17)は「自分は受験生で、被災地に直接支援には行けないけど、買い物を通して少しでも役に立てたら」と話し、生徒会で会計担当の森内祐治君(16)は「始まる前は『どうかな』と思ったけど、やってみると楽しかったし、復興につながるのもうれしい。後輩たちにもこの活動をつなげていけたら」と話していた。

 販売会の売り上げは、生産者に還元され、復興支援に役立てられる。

被災地の商品を購入する生徒ら

被災地の商品を購入する生徒ら