ボーイスカウト山本連盟長に「きじ章」
ことしから日本ボーイスカウト和歌山連盟長に就任した山本一郎さん(81)に日本ボーイスカウト連盟から、スカウトの活動に対して長年にわたり尽力してきたとして最高褒章の「きじ章」が贈られた。きじ章は、日本連盟顧問を務めた佐藤栄作元首相やホンダの創業者本田宗一郎氏らも受章しており、今回の山本さんを含め国内外から99人の受章となった。
山本さんは中学2年生の時に海草第一隊少年隊に入隊。20歳の時に指導者として同隊副長に就任し、45歳(昭和56年)の時に県連盟理事長となってからは歴代最長の36年間、理事長を務めた。ことし5月に理事長から連盟長となった。72歳(平成20年)の時には日本連盟副理事長に就任。日本連盟の役員も30年以上務め、こちらも歴代最長という。
全国的にボーイスカウトの参加児童も指導者も減る中、山本さんはイベント情報をメディアに発信するなど積極的にPR活動を進め、また不足する指導者の質の向上にも努めた。現在、和歌山のボーイスカウト数は県内3地区、20団体で全国25位、人口比の隊員数は全国10位と上位になっている。
ボーイスカウトのさまざまな役職を歴任し、子どもの頃から世話になった団体を存続させるためになんとかしようと活動してきた。日本連盟の活動でも副理事長に就任し、和歌山のボーイスカウトを知らない人はいなくなったという。頭と体を使うハードな活動も多いが、面白く取り組むことを大事にしてきた。
きじ章受章と連盟長就任について山本さんは「全国の連盟長が集まる会議は今までなかったので、いつか提案してみたい。県連盟については大きなイベントやメディアへの発信など、活動の側面から支えてあげたい。きじ章という最高の章に恥じないように、これからも活動していきたい」と話した。