はだしで避難体験 園児ら命の守り方学ぶ
阪神淡路大震災から23年を迎えた17日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグウエーブで災害へ備える催し「阪神淡路大震災からの教訓」が開かれ、市内の保育園と幼稚園5園と保護者ら約170人が防災意識を高めた。
和歌山でも近い将来、発生が懸念されている南海・東南海地震などに備え、自分の命を守る意識を高めてもらおうと、NPO法人震災から命を守る会(臼井康浩理事長)が主催。
子どもたちは新潟中越地震や岩手内陸地震の写真を見て、地震の被害を学習。卵の殻の上をはだしで歩き、窓ガラスが散乱した避難路を歩くシミュレーションを行った。
はだしで歩いた子どもたちは「痛い!」とサクサクとした感触を踏みしめ、靴を履いて避難する大切さを学んだ。
続いて行われた助けを求める大声を出す練習では、子どもたちが「おーい!」「助けてー!」と精いっぱい声を張り上げ、就寝中からの避難手順も学んだ。
和歌山保育所の尾﨑美友ちゃん(6)は「卵の殻は痛かった。学校のロッカーが倒れた写真を見て、地震は危ないと思った」と話していた。
後半は和歌山大学防災教育チーム「SAZANKA」による防災授業が開かれ、子どもたちはゲームを通して楽しく防災に関する知識を学んだ。