希望胸に未来へ 近大高で一足早く卒業式

 和歌山県和歌山市善明寺の近畿大学付属和歌山高校で17日、県内の高校で一番早い卒業式が行われ、33期生の340人(男子204人、女子136人)が母校を巣立った。同校では全員が参加できるように、1991年から本格的な受験シーズンに入る前に卒業式を行っている。

 式では卒業生一人ひとりの名前が読み上げられ、代表して野原智哉君が証書を受け取った。山崎宏校長は「自分次第で状況はどのようにでも変えることができるとの思いを持ち続け、あなたたちの夢と希望によって、明るい未来を築いてください」と式辞。来賓の仁坂吉伸知事が祝辞を述べた。

 在校生を代表して2年生の向美保さんが送辞を述べ、卒業生の嶋田ひなたさんが「本校で学んだことは勉強だけでなく、自分らしい活躍の場所を見つけ、変貌を遂げ続ける世界で唯一無二の人材になるための手掛かりであったと思います」と答辞を述べた。

 式後、卒業生は後輩たちから花束を受け取り、晴れやかな表情でまなびやを後にした。

後輩から花束を受け取る卒業生ら

後輩から花束を受け取る卒業生ら