ロボカップの聖地へ 県都でジュニア大会

小中高校生らがロボット技術を競う全国大会「ロボカップジュニア・ジャパンオープン」が3月に和歌山県和歌山市で初開催されることになり、第1回開催委員会が1月30日、和歌山商工会議所で開かれた。競技参加者は約200チーム600人、来場者数は延べ約5000人を見込む。今回を含め3年以上の継続開催を予定しており、次世代を担う子どもたちの相互の交流や技術力の向上が期待されている。

ロボカップジュニアは、19歳以下の子どもたちを対象にした自律式ロボットの世界的な競技会。2000年から世界各地で開かれている。「サッカー」「レスキュー」「オンステージ」の3部門で行われ、各部門の優勝者はカナダで開かれる世界大会への出場権が与えられる。

同大会は、県と市、和歌山商工会議所、和歌山大学、一般社団法人ロボカップジュニア・ジャパンなどでつくる委員会が主催。㈱島精機製作所(和歌山市坂田)が特別協賛する。

この日の委員会には委員ら約30人が出席。大会の概要や今後の予定などを確認し合った。下宏副知事は「御坊市ではロボットフェスの開催が11回を数える。和歌山市と併せて和歌山県がロボット大会の聖地になればうれしい」、委員長の尾花正啓和歌山市長は「教育に生かし、未来を支える子どもたちの技術力の向上に努めたい」とあいさつ。

特別協賛する㈱島精機製作所の島正博会長は「私の原点は創意工夫。AI(人工知能)が進んでも人間の創造力を超えることはできず、それを磨き上げることが将来や和歌山のものづくりにもつながる」と大会の成功を願った。

大会は3月31、4月1日に和歌山ビッグホエールで開かれる。

開催に向け、マイクを手に期待を寄せる尾花委員長

開催に向け、マイクを手に期待を寄せる尾花委員長