学びの成果ミュージアム 和大付小5・6年
和歌山大学付属小学校(和歌山県和歌山市吹上)に15日、児童の1年間の学びの成果を発表する「5C・6Aミュージアム」がオープン。6年生は「子ども学芸員」となり、訪れた学内の下級生や保護者に、社会で学んだ時代ごとの特徴や歴史背景について解説した。
教室の空間を博物館と美術館に見立て、5年C組と6年A組の約60人が合同で開催。戦国時代のコーナーでは、県立博物館の展示物などを活用し、地元ゆかりの真田幸村や雑賀孫市の活躍を紹介。児童は「幸村の家紋はどれ」など、クイズを交え、タブレットの画像を活用しながら熱心に紹介していた。
美術館のコーナーでは、県立近代美術館で鑑賞し、気に入った絵画をピックアップ。調べた内容や感じた思いを言葉で表現した。5年生はハトをモチーフに、和歌山らしさを加えて工作。平和への願いを込め、群れになって羽ばたくハトを展示した。
6年生のワタナベ・ヴィクトル・シンイチロウ君は「きょうのためにいっぱい準備をした。資料の説明だけでなく、僕たちの思いや考えたことも一緒に発信できて良かった」とにっこり。訪れた保護者の小林衣舞さん(34)は「大人の難しい説明よりも、子どもたちの言葉の方が理解しやすいです。和歌山愛が詰まったクラス。授業を通じて、調べる力や説明する力が伸びているのを実感します」と感心していた。