下落続くも率は7年連続縮小 18年地価公示

国土交通省は27日、県内180地点の1月1日時点の地価を公示した。平均変動率は住宅地、商業地ともに27年連続で下落しているが、下落率は7年連続で縮小。価格上昇地点は住宅地で9地点、商業地で15地点となった。
用途別の対前年平均変動率は住宅地でマイナス1・5%(前年比0・3?増)、商業地でマイナス1・1%(同0・3?増)、工業地でマイナス1・4%(同0・9?増)と下落率は全体的に縮小している。平均変動率は住宅地が全国46位(前年44位)、商業地が36位(前年34位)と下がった。
和歌山県地域政策課によると、住宅地は和歌山市西長町や芝ノ丁、田辺市南新万、上富田町南紀の台などの9地点で価格が上昇し、和歌山市美園町や海南市溝ノ口など9地点で横ばいとなった。上富田町は対前年平均変動率1・2%で4年連続の価格上昇。居住環境の選好性が高い和歌山市の市街地や、津波被害のリスクが懸念される紀南地方の地域では高台の住宅地で価格上昇がみられた。
商業地は和歌山市の田中町や三番丁など15地点で価格上昇。和歌山市中之島や、岩出市中迫などの9地点で横ばいとなった。和歌山市の対前年平均変動率は0・2%で、3年連続で価格が上昇している。大型店舗などの周辺では下落し、中心部の施設が集積している地域や、幹線道路沿いの交通の利便性が良く集客力の高い地域で上昇がみられた。
最高価格は、住宅地で和歌山市美園町2丁目80番が2年連続トップの17万円、商業地は和歌山市友田町5丁目50番外が19年連続トップの43万8000円だった。

本紙エリアの平均価格と変動率

本紙エリアの平均価格と変動率