福を求め初午大餅まき 桜満開の紀三井寺で
「旧初午(はつうま)」の27日、和歌山県和歌山市の紀三井寺(前田泰道貫主)で厄除けや家内安全を祈る恒例行事「初午福つき大投餅」が行われ、多くの参拝者が福を授かろうと訪れた。
7俵分のもち米を使って作られる福餅は、「大福」の朱文字の入った直径約85㌢の半畳(繁盛)餅をはじめ、大小約5000個。同日午後2時30分には、初午に合わせるように市の桜の満開が発表された。
境内では餅まきの舞台を取り巻くように約500人が集まり、前田貫主が壇上から半畳餅を投げ入れて餅まき開始。裃(かみしも)姿の福男8人と共に「厄を払って福を授かりましょう」と福餅をまくと、あちこちから「こっちこっち」と参拝者が手を伸ばし、にぎわった。
和歌山市から家族と来た本海琳君(7)は「お餅が6個も拾えて良かった。醤油につけて食べたい」と笑顔。前田貫主は「ことしの大投餅は気候も暖かく多くの方に来てもらえました。この行事を機に良い運気をもらってほしい」と話していた。