データ利活用や観光に期待 梶山大臣視察
梶山弘志地方創生担当大臣(62)が30日、和歌山市と岩出市を視察し、和歌山県データ利活用推進センターやねごろ歴史資料館などで自治体の関係者らから地域振興に向けた取り組みについて現状や課題を聞いた。
各地の地方創生に関する取り組みを視察しており、この日は県内に続き、奈良県も訪問した。
梶山大臣は和歌山市東蔵前丁の南海和歌山市駅ビルに入っている総務省統計局と県のデータ利活用拠点を訪れ、県が進めるデータサイエンス人材の育成や民間企業でのデータ利活用推進に向けた取り組みを視察。その後岩出市に移動し、根来寺と旧県会議事堂などを訪れた。
根来寺では、本堂に当たる大伝法堂と国宝の大塔を見て回り、寺の関係者から大塔が真言密教の教義を形に表していることや大伝法堂は僧侶による修行の場になっていることなどの説明を受けた。
ねごろ歴史資料館では中世に出土した甕(かめ)などを見学。旧県会議事堂では同市の佐伯繁樹副市長から観光振興による交流人口の増加に力を入れていると説明を受けた。
梶山大臣は報道陣の取材に対し、岩出市の観光振興策にふれ「地域に(外から)人が来て地域の商品を買ってもらうことは大事。取り組みを続け、人の流れをつくってほしい」と期待を示し、地方創生について「その地域に人が住み続けられるように、雇用をはじめ息の長い取り組みをしていかなければならない」と話した。