上野山、加藤さんピアノ演奏会 15日緑風舎
海南市と大阪に教室を持つピアニストの上野山彩子さんは9月15日午後2時から、和歌山県和歌山市野崎の緑風舎で演奏会「ピアノデュオとソロで愉しむ ブランデンブルク協奏曲と栄華の時代へのオマージュ」を開く。大阪在住のピアニスト、加藤英雄さんと共に、バロック時代の名曲に加え、近現代の曲を連弾やソロで披露。上野山さんは「バロック音楽と、バロックを題材にとった近現代の曲の聴き比べも面白いと思います。皆さんと一緒に音楽の感動を共有できれば」と話している。
本紙など後援。上野山さんは神戸山手女子短期大学音楽専攻科修了。県内を中心にソロや室内楽のコンサートを主催。バロック音楽やその時代に引かれ、古楽器も学んでいる。
「バロックは『難しい』『よく分からない』と思われがちですが、私にとっては幼い頃から身近で、心が弾み、生き生きとしてくるような音楽」と上野山さん。
演奏曲はバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」、ラヴェル「クープランの墓」よりメヌエットなど。特に、連弾で披露するバッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」は元はオーケストラの曲。連弾作品として優れた編曲で「ピアノのデュオでオーケストラの曲をどれだけぜいたくに表現できるか。『バッハの音楽は難しい』というイメージを払拭(ふっしょく)したい」と話す。共演者の加藤さんは兵庫県西宮市出身。大阪音楽大学専攻科修了。クラシックからジャズ、ファンク、ロックや歌謡曲、シャンソンから「かえるのうた」まで、幅広く弾きこなすユニークな演奏家で、上野山さんも「スリリングでエキサイティングな演奏が魅力」とにっこり。
加藤さんは「ピアノは基本的に1人で弾く楽器。しかしデュオになると単純に指は20本に増えます。できることも2倍…いえいえそれど
ころでなく、鍵盤所狭しと2人の奏者が時に寄り添い時に火花を散らす! 可能性は何倍にも広がります。一つのピアノが奏でるファンタジーをお楽しみください」とメッセージを寄せている。
会場では、来場者をアロマの香りでもてなす試みも。ワンドリンク付きで前売り2500円、高校生以下前売り1000円(当日は500円増し)。チケットは県民文化会館などで取り扱っている。問い合わせは上野山さん(℡073・487・3459)。