市高生の要望続々 和歌山市議と意見交換
和歌山市議会と市立和歌山高校(六十谷、勝本泰弘校長)の意見交換会が8月30日、同校で開かれ、高校生と議員が和歌山の課題や学校の環境などについて話し合った。
市議会はこれまで「明日の和歌山市を築くジュニア会議」で中学生から意見や質問を聞くことはあったが、高校生との意見交換は初めて。広報委員会の市議と松井紀博議長、同校の生徒会や部活動から2・3年生25人が参加し、五つのグループに分かれて教育環境や公共交通などテーマごとに議論した。
生徒は「JR和歌山駅から和歌山市駅に行く電車の本数を増やしてほしい」「学校のトイレを洋式にしてほしい」「行きたい所があるのに交通の便が悪くて行けない」などと意見を述べ、普段の学校生活や登下校の時に感じていることを議員にぶつけた。
最後は各グループで出た意見をまとめて発表。勝本校長にも生徒から「気温、湿度が条件に満たない日でも、暑いときはクーラーをつけてほしい」など学校の環境改善に向けて要望が出された。同委員会の井上直樹委員長は「意見の中には新しい発見もあった。各議員が実現していけるように頑張りたい。18歳になった人もこれからなる人も、選挙に興味を持って、自分が住みやすいまちをつくってもらいたい」と話した。
3年生の山根あぐりさん(17)は「ハチが教室に入ってきたことや学校の設備について話し合った。議会や行政でできることとできないことがあると知った。政治について少し分かったように思う」と政治への理解を深めていた。