世代を超えて交流 フライングエイト大会
円盤を使ったスポーツを楽しむ「4世代交流・地域交流フライングエイト大会」が17日、和歌山県和歌山市北出島の和歌山東公園体育館で初めて開かれ、約130人が汗を流して交流した。
宮地区タンポポ老人会、NPO法人「総合福祉エンターテイメントみんなではーとtoわん」、市肢体障害者協会でつくる推進委員会が企画。「フライングエイト」は、ボッチャとフライングディスクを組み合わせたスポーツで、同老人会のメンバーが考案した。
年齢や障害の有無に関係なく誰もが気軽に楽しめるスポーツで人や地域の絆を深め、防災に強いまちづくりにもつなげようと企画。「4世代交流」には親・子・孫の3世代に、「地域」を加えて結び付きを深める意味を込めたという。
尾花正啓市長の一投げで開会。5投し、着地したゾーンの得点の合計を競うルールで、参加者は6コートに分かれて競技。円盤の動きや着地場所に一喜一憂するなど大盛り上がりだった。各コートには手話通訳が付き、サポートした。
競技の合間には、「和歌山のおばちゃん」こと、桂枝曾丸さんの防災にまつわる楽しい「絵ときミニ講座」もあった。参加した濱野和代さん(50)は「年齢問わず楽しめるスポーツ。いろんな人と顔見知りになり、交流できて楽しいです」と笑顔。
25年前に脳出血で倒れ、今は福祉に携わる同委員会の事務長、北山尋唯(ひろただ)さん(50)は「何か社会に役立つことがしたいと思い続けていたが、やっと一つ目に見えるかたちになってきた。参加者が各地域に帰ってこのスポーツを広げてもらいたい。結び付きは防災時にも役立つはず」と話していた。