吉村、前田優勝 高校スポーツクライミング
2020年東京五輪の正式種目となっているスポーツクライミングの第23回和歌山県高校大会(県山岳連盟、県高校体育連盟主催)が9月29日、和歌山市新雑賀町のクライミングジム「タイタンウォール」で開かれ、男子は吉村勝太君(智弁和歌山1年)、女子は前田羽音さん(和歌山東1年)が優勝した。
11月に大阪府枚方市の常翔啓光学園で開かれる近畿高校スポーツクライミング大会の出場権を懸けた大会で、18人が技術を競った。スポーツクライミングは、人工的に作られた壁をホールドと呼ばれる突起につかまって登る競技。五輪正式種目に選ばれ、クライミングジムの増加もあり、競技人口は増えている。
今回は指定されたルートを時間内に登り、その高さを競う「リード」を実施。開会式で県山岳連盟の小比賀利雄会長は「日頃の練習の成果を発揮してもらいたい。全国につながる大会なので、頑張ってほしい」と選手を激励した。
予選は上からロープを垂らして登るフラッシングトップロープ方式で行われ、選手はハーネスをしっかりと腰に着け、ロープをつなぎ、最初のホールドに手足を掛けた。手足を置く位置や重心を考えながら、素早く壁を登っていき、見守る他の選手からは「がんば!」などと応援の声が何度も上がっていた。
決勝はルートの指定のみで事前に他の選手の登り方を見ることはできないオンサイトリード方式で行われ、選手たちは初見で難度の高いルートに挑んだ。
男子の上位5人、女子の上位3人が近畿大会の出場権を獲得した。結果は次の通り。
【男子】①吉村勝太(智弁和歌山1年)②中場惇人(市和歌山2年)③木本龍樹(同1年)④竹之下昇(橋本2年)⑤下ノ上奏人(紀北工2年)
【女子】①前田羽音(和歌山東1年)②出口えり(桐蔭2年)③柴田祐佳(橋本2年)