地方創生で連携協定 和市と明治安田生命

和歌山市と明治安田生命保険相互会社(東京都、根岸秋男執行役社長)は26日、「地方創生の実現に資する包括連携協定」を締結した。互いのノウハウを生かしながら地域社会の発展に取り組む。同社は全国各地の自治体と連携協定を結んでいるが、市町村では同市が初めて。

主な連携事項は高齢者・健康づくり支援と結婚・出産・子育て支援、産業・観光振興支援に関することの3項目。

高齢者・健康づくり支援では特定検診・がん受診率の向上を目的とした受診勧奨や、知的障害や聴覚障害などで意思を伝えることが難しい人が、コミュニケーションを取りやすくするMYコミュニケーションカードの広報啓発事業の支援などを実施する。

結婚・出産・子育て支援に関することでは、和歌山市婚活応援団の周知や子どもの虐待防止に向けた取り組みの推進への協力などを行う。 産業・観光振興支援に関することでは、異業種交流会によるビジネスマッチングの機会を提供する。

市役所で行われた締結式には尾花正啓市長、同社和歌山支社の川腰藤雄支社長らが出席し、協定書に署名した。尾花市長は「和歌山市もできる限り社会貢献活動に協力し、広く地方創生に貢献したい」とあいさつ。川腰支社長は「全国で初めての市町村連携協定を結ぶことができうれしく思う。将来にわたり活動を継続することが地域の貢献と社の成長につながると信じている」と話した。

包括連携協定を締結した川腰支社長(左から2人目)と尾花市長ら

包括連携協定を締結した川腰支社長(左から2人目)と尾花市長ら