湯元兄弟レスリング教室 北高で小中高生に
共にレスリングの五輪メダリストである和歌山県和歌山市出身の湯元健一さん(33)と湯元進一さん(33)兄弟が23日、和歌山市西庄の県立和歌山北高校西校舎で教室を開いた。日本オリンピアンズ協会による巡回指導事業で、総合型地域スポーツクラブ「和北総合クラブ」が共催。レスリングを学ぶ県内の小学生から高校生まで約100人が指導を受けた。
兄の健一さんは2008年北京五輪フリースタイル60㌔級で銀、弟の進一さんは12年ロンドン五輪同55㌔級で銅メダルを獲得。今回の教室では、新宮市出身で96年アトランタ五輪同74㌔級銅メダリストの太田拓弥さんも指導協力した。
健一さんは「自分も昔、太田さんのレッスンを受けた子どもの一人。オリンピックに出られたのも、支えてくれる人への感謝があったから。感謝の気持ちを持ってしっかり練習しましょう」、進一さんは「子どもも高校生も入り混じったいつもとは違う環境。分からないことは周りの高校生や大人を見て覚えて」とそれぞれ参加者に呼び掛けた。
参加者は午前に他の競技の選手と共にスポーツの総合的なレッスンを受講。午後から本格的なレスリングの講習となり、足上げ、首や足のストレッチなどの準備運動から、組み手などの実践的な練習まで、湯元兄弟が熱心に指導した。1対1の練習では、2人のもとに子どもたちが「お願いします!」と殺到し、終始笑顔あふれる教室となった。