提携35周年へ友好発展を 山東省一行来和
中国山東省の于国安(うこくあん)副省長を団長とする同省政府訪問団が14日、来県した。和歌山県庁の仁坂吉伸知事を表敬訪問し、農林水産業などの分野で交流していくことを確認した。
県は1984年、初の海外との提携先として同省と友好提携を締結。2007年には友好交流関係の発展に関する覚書を締結し、交流が行われている。仁坂知事はことし4月に同省を訪れ、今後の交流や来年の提携35周年記念事業について意見を交換した。
この日は10人が知事室を訪問。于副省長は農林水産業や環境保全などの交流推進について知事に協力を求めた。来年の35周年についてもふれ、「ぜひもう一度山東省にお越しください」と呼び掛けた。
仁坂知事は同省が中国一の農林漁業と農業生産額を誇る点を挙げ「お手本。勉強させてもらいたい」と述べた上で、近畿大学水産研究所のマグロ養殖技術や農薬を控えた農業技術をPRし、「和歌山にもいいところがある。これからも大いに交流を深めていければ」と話した。
一行は同日、串本町で宿泊し、翌15日は同研究所や県水産試験場、県果樹試験場を視察した。