五輪で伝統工芸発信 公式ライセンス説明会

伝統工芸品などを東京五輪・パラリンピックの公式ライセンス商品とする「東京2020ライセンシングプログラム」を県内でも推進するため、和歌山県は17日、事業者向けの説明会を海南市船尾の紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」で開き、製造業者ら約10人が専門スタッフの説明に耳を傾けた。

両大会を機に、世界に誇る地域の技術・文化・伝統を反映した高品質の商品の販売を国内外に拡大する取り組み。東京2020ライセンシング事務局伝統工芸品室の職員が講師を務め、従来よりも取り組みやすくなったライセンシングプログラムを解説した。

同プログラムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が保有するマークを、契約した商品に使用して製造・販売する取り組み。商品を通じて、日本代表選手団を応援する機運の醸成にもつなげる。

これまでは、事業主と組織委員会との交渉が煩雑であることや、小ロット製造での参画が難しいなどの課題があったが、交渉や販売代行をする事務局「㈱47CLUB」を設置したことにより「手続きが簡便で、小規模の事業者にも参加してもらいやすくなった」と説明した。

概要の説明後、プログラムの具体的な実施方法の解説、質疑応答が行われた。

ライセンシングプログラムを説明する職員

ライセンシングプログラムを説明する職員