新春の一服楽しむ 岩出市の幼稚園で初釜
和歌山県岩出市相谷のおのみなと紀泉台幼稚園(田村歓彰園長)で10日、園児たちが抹茶と和菓子を味わう「初釜」があった。11日と15日も行われる。
幼い頃から日本の伝統文化を学んでもらおうと毎年1月に行っており、この日は年長児約60人が参加した。
子どもたちは10人ずつ茶室に入り、和菓子と抹茶の前に正座。和菓子の松露を味わった後、茶道に詳しい園の職員から「口の中が甘い感覚になったところでお茶をいただきましょう」と声を掛けられ、茶わんを右手で2度回し、3回に分けて抹茶を味わった。職員は子どもたちに「茶室でお抹茶を飲む機会は貴重な経験だと思うので、幼稚園でお茶会をしたことをこれからも忘れないで」と呼び掛けた。体験の最後には子どもたちが両手を畳につけ、「結構なお点前でした」とにっこり。
生け花の体験も行われ、子どもたちはカーネーションやスターチスなどの花を生けていた。
坂本陽君は「大好きな抹茶を畳の部屋で飲めるのはとても楽しかった」と話していた。