電卓西日本大会V 江川珠算塾が3年ぶり

和歌山県和歌山市古屋の江川珠算塾(江川正博代表)は、日本電卓技能検定協会主催の第22回全日本電卓競技大会西日本大会(昨年11月、大阪市)で、西春香さん(30)、西正人さん(25)、岡本景太さん(25)の3人のチームが同塾として3年ぶり2回目の団体優勝を達成。今月20日の全日本大会(東京都)では佳良賞に入賞した。江川代表(69)は「西日本大会の優勝はうれしい。3人の普段通りの力が出せれば全日本でも優勝や上位に入れると思う。これからも頑張りたい」とさらに上を目指している。

全日本電卓競技大会は、電卓の有用性の普及・啓発などを目的に、電卓を使った速算技能を競うもので、1998年から開かれている。

西日本大会の団体戦には33チームが出場。競技は加減算の部(200点)と乗除算の部(500点)、見取算の部(300点)、伝票算の部(300点)の1人1300点満点、3人の合計で競った。加減算と伝票算は連続正解数が得点となることから、スピードと正確な計算能力が問われる。

大会出場メンバーの中心は、10歳から同塾に通い電卓歴20年以上、昨年7月の第173回電卓技能検定試験で19人目となる満点名人に認定された春香さん。8歳から通う春香さんの弟・正人さん、永人さん、幼い頃から親しい岡本さんの4人で日々研さんを積んできた。社会人になってからも週1回の練習時間を確保し、どうすれば速く正確に計算できるかを追求してきた。

大会には、春香さんと正人さん、岡本さんの3人がAチーム、永人さんと松浦直哉さん、笈川瑞穂さんの3人がBチームとして出場。Aチームが優勝し、Bチームは佳良賞に選ばれた。共に全日本大会に進んだが上位はならず、Aチームが佳良賞となった。

江川代表は「自分の点数を読めるようにすることが大事。いつでもこの点数は出せると自信を持ってできるように練習していかなければならない。3人の力があれば全日本でも上位は間違いないので、その気持ちで励んでほしい。伸びしろはまだまだあります」と次を見据える。3人も「西日本で勝てたことは自信につながる。ただ全日本大会で勝てなかったことは悔しい。気持ちを維持しチームで支え合いながら、西日本大会連覇と全日本優勝できるように頑張りたい」と話している。

電卓西日本大会で優勝した江川珠算塾のメンバー(左から岡本さん、江川代表、西春香さん、西正人さん)

電卓西日本大会で優勝した江川珠算塾のメンバー(左から岡本さん、江川代表、西春香さん、西正人さん)