3人の隊員が帰国報告 JICAボランティア

昨年9月以降に帰国した和歌山県和歌山市在住で、JICAボランティア(海外協力隊員)として活動していた3人が15日、市役所に生地顕教育学習部長を訪ね、現地での生活や活動内容を報告した。

訪問したのは、青年海外協力隊の和坂建志さん(24)と森敏郎さん(26)、シニア海外協力隊の前芝公男さん(63)。 大学を休学して応募したという和坂さんは、2017年1月からことし1月までの2年間、パナマのアンヘル・マリア・エレラ中高学校に配属され、環境教育に関するセミナーの企画や実施、環境教育支援などに従事。

元高校球児の森さんは16年10月から2年間、ペルーで活動。同国野球連盟ではリマ市内各リーグの巡回指導やナショナルチームへの補助指導を行った。

上司の活動に影響を受けて参加したという前芝さんは15年9月から3年間、ヨルダンの職業訓練技術学院で、非破壊検査機器の取り扱いを指導。資格取得を支援した。

市役所を訪れた3人は現地での活動の様子を、写真を交えながら説明。食事面での苦労話や物価の安さ、治安状況などについても紹介した。和坂さんは「今後の選択肢が広がった。農業分野について考えてみたい」と話し、森さんは「この経験を生かし、和歌山のために何かできれば」と目標を語った。前芝さんは「語学力を生かし、海外の観光客に和歌山の観光地を案内したい」と話していた。

帰国を報告する3人(左から森さん、前芝さん、和坂さん)

帰国を報告する3人(左から森さん、前芝さん、和坂さん)