日本とモンゴルの友好を 親善協会設立準備

日本とモンゴルの親交を深めようと、日本モンゴル平和友好親善交流協会(仮称)の設立に向けて、関係者が準備を進めている。このほど、在大阪モンゴル国総領事館のダワードルジ・デルゲルツォグト総領事が和歌山市内を訪れ、情報交換した。

今回の訪問は、和歌山放送のディレクター、藤本喜八郎さんが昨年11月、大阪で両国の交流イベントに参加し、総領事と親しくなり、両国の親善に向けて意気投合したのがきっかけ。

7月には関西国際空港とモンゴルの首都ウランバートルを結ぶ直行便の就航が予定されており、今後モンゴルと日本、関西の結び付きが強くなると期待される。モンゴルには、ワインにも使われる果実「チャツルガン」があり、新たな特産物として近年注目度が高まっているという。

総領事は日本への留学経験があり、横浜国立大学で経済学を学び、同大学院修了。帰国後は自然環境・観光副大臣、エネルギー省の事務次官などを務め、2016年に着任した。 この日は和歌山放送を訪れて設立準備会の会合を持ち、ワインギャラリーひろせ(和歌山県和歌山市紀三井寺)の広瀬晋作代表が担当する番組「ナイト・広瀬晋作のうきうきワインの玉手箱」にも出演。食文化などについて紹介した。日本に対する印象を「とても近い国に感じている」とし、「観光でもビジネスの分野でも、両国の交流が広がり、関係が一層良くなることを願っています」と話した。

協会の正式な設立の時期は未定だが、会長に中村栄三和歌山放送社長、副会長に広瀬代表が就く予定。中村社長は「定期便が結ばれることで、関西への観光客が増えることも期待できる。文化的、経済的な交流を含めた友好の一助になればうれしい」と話している。

デルゲルツォグト総領事(前列㊥)を囲み、中村社長㊨、広瀬代表ら

デルゲルツォグト総領事(前列㊥)を囲み、中村社長㊨、広瀬代表ら