飲酒運転の対応強化 県警1次異動253人
和歌山県警は26日、春の第1次人事異動(3月8日発令)を発表した。対象は警部以上(一部警部補以下を含む)の警察官と警部相当職以上の職員で、異動規模は例年並みの253人(警察官226人、職員27人)となっている。
警視正の異動はなく、警視では、東山一樹岩出署長が警察学校長となる他、14署中8署の署長が変わり、本紙エリアでは岩出署長に中島康仁生活安全部参事官、和歌山北署長に津田健治警務部理事官が就任する。
直面する緊急課題への対応として、サイバー犯罪対策課のサイバーセキュリティ対策係、解析・技術支援係を増強配置し、サイバー空間の犯罪への対応を強化する。悪質運転者対策では、交通企画課に飲酒運転根絶対策係、交通指導課に飲酒運転等取締係を新設する。
警備課では、G20大阪サミットに伴う専従体制の確立や、国民文化祭などの開催に向けた警衛連絡室の設置などで大規模警備への対応を強化。組織内の指導体制の強化として、監察課に若手警察職員指導室を新設し、警察学校への助教の本格配置を行う。
また、社会の変化に対応できるしなやかな警察を確立するための対応として、刑事企画課は改正刑事訴訟法への対応を強化し、科学捜査研究所は客観証拠による的確な立証に向けた体制の強化などに努める。
警部補以下(一部警部以上を含む)と係長以下の職員が対象の第2次異動(3月14日発令)は、前年より21人少ない687人(警察官602人、職員85人)を予定している。