未来の発展につなげる 尾花市長が施政方針
和歌山市は26日、開会中の市議会2月定例会に2019年度当初予算案など議案76件を上程した。尾花正啓市長は施政方針演説で、新年度予算を「未来の発展につなげる予算」と位置付け、次期総合戦略の検討や大阪万博が開かれる2025年に向けた発展への施策を語った。
市長は今秋のねんりんピック、20年の東京五輪、21年の国民文化祭とワールドマスターズゲームズ、25年の大阪万博に向けた文化とスポーツの機運醸成や国内外への市のPRを推進すると決意。バス事業者の交通系ICカード導入の支援や加太、和歌浦の観光開発を促進するとし、大阪万博を世界に市をアピールするビッグチャンスと捉え、開学予定の大学と連携した学生の市内就職促進、移住してきた起業者の支援などイノベーション創出の取り組みに意欲を示した。
本町と芦原の認定こども園整備など子育ての取り組みについては、子ども総合支援センターの拡充や学用品の支給額の引き上げなど「投資を拡充し、発達障害や虐待といった子育てに関わる相談支援体制を充実する」と述べた。
この日は、定例会初日に上程された38議案を可決。今後は28日に代表質問、3月1日から6日まで一般質問が行われ、20日に採決を行う。