新プラネタリウム始まる 和市こども科学館
和歌山県和歌山市寄合町の市立こども科学館のプラネタリウムがリニューアルオープンし、2日にセレモニーが行われた。
同館のプラネタリウムは、開館当初から37年間星空を写してきた投影機「MS―10形」が老朽化に伴い昨年12月に引退。新しくコニカミノルタ㈱製のCosmo LeapΣ(コスモリープシグマ)が導入された。新投影機は本物に近い星空を再現し、星の色や瞬き、双眼鏡でのぞいてもリアルな精度で投影できる。4Kデジタル投影機と連動し、ドーム全体に投影する。
座席も一新し、車いすスペースも完備。観客全員が同じ方向を向ける扇形の122席。東西南北が把握しやすくなり、星の動きをより分かりやすく観察できる。
セレモニーには市立伏虎義務教育学校の3~6年生36人も参加。尾花正啓市長は「子どもにとっては夢が広がる、大人にとっては癒やしの空間になるのでは。防災学習センターや新市民図書館とともに楽しめる場になることを願いたい」とあいさつ。市議会の松井紀博議長は子どもたちに向け「これから20年、30年後、みんなに子どもができたら『新しいプラネタリウムを最初に見たんだよ』と伝えてあげて、長くかわいがってもらいたい」と呼び掛けた。
その後、尾花市長と松井議長と原一起市教育長によるテープカットが行われ、出席者はプラネタリウムを体験した。
今後は午前11時、午後2時、3時半の1日3回投影。土日祝日や春休み期間中は1時からの投影も行う。先代のMS―10型も展示される。