自生種の桜を植樹 雨山の郷で新たに60本
和歌山県紀美野町井堰の桜の名所「雨山の郷公園」で8日、桜の苗木60本の植樹が行われた。昨年9月の台風21号被害から整備し、美しい景観を次世代に継承しようと実施。県民による「緑の募金」を活用した。
苗木はエドヒガンザクラで、ソメイヨシノよりも開花が1週間ほど早く、寿命が長いのが特長。町内で400~600年ほどの樹齢で美しい花を咲かせている古木があり、自生種であることから選ばれた。
園内で郷土料理を提供する飲食施設「茶屋雨山の郷」(岡博誠代表)のプロジェクトメンバー約10人と町職員が、苗木を植え付け、支柱で補強した。ソメイヨシノの大木6本と、小ぶりの木10本以上が台風で損傷。岡代表は「被害の大きさには意気消沈したが、美しい景観を再生しようと役場の人と共に結束を固めている」と話していた。
開花は3月中旬頃と見られ、開花に合わせ「茶屋雨山の郷」もオープン予定。「さくらまつり」は31日~4月7日。