心を込めて和菓子作り 三田小児童が挑戦

和歌山市立三田小学校(黒田昌孝校長)の6年生24人は9日、同市七番丁の菓子店「紫香庵」(須賀良知代表)で、和菓子作りに挑戦。完成した約800個の和菓子は10日に同市ぶらくり丁である「ポポロハスマーケット」(午前11時~午後4時)で、児童たちが販売する。

和菓子を通して日本の文化や込められた思いを知り、職人の思いや生き方、働き方への関心を高めてもらおうと昨年に続き2回目。

子どもたちは1月から同校で須賀さん指導の下、和菓子や洋菓子の違い、かしわ餅に込められた意味などについても学習を重ねてきた。

この日の販売体験では、子どもたちが頭巾とエプロン、マスクを着用して準備万端。須賀さんの説明を真剣に聞きながらグループで各自の作業に励んだ。

「練り切り」と呼ばれる和菓子作りでは、白あん20㌘を丸め、色合いが付いた別の生地の中に白あんを包むといった一連の流れを体験。ナデシコやスイセン、ねじりウメの型にあんをはめて形を整えた。

他にもまんじゅうやフルーツ、チョコレート、栗を使った寒天も作るなどした。坂東礼人君(12)は「働くのは大変だと思ったけれど、おいしく食べてもらえるようにと心を込めて作りました。お客さまに喜んでもらえたらうれしい」と話した。

須賀さんは「共同作業を通じて働き方や心を込めて作ることの大切さを学んでほしい。何かを達成する喜びも感じてほしいですね」と話していた。

和菓子作りに励む三田小の児童たち

和菓子作りに励む三田小の児童たち