ハバジットが紀の川市に工場増設 進出協定
工業用樹脂ベルトの加工・販売などを手掛けるハバジット日本㈱(東京都品川区、津川純代表取締役社長)は13日、和歌山県紀の川市長田中の和歌山工場を増設するにあたり、県、紀の川市と進出協定を結んだ。
同社は、世界的な樹脂ベルトメーカーであるスイスのハバジットAG社の子会社。食品産業用、搬送産業用、繊維産業用で使用されるコンベアベルトなどを生産し、取引先は大手メーカーを中心に約1000社に上る。
同市には和歌山工場を建設し、1988年に創業を開始。既存製品の需要増加や出荷までの生産効率の向上を図るため、隣接地(北長田)に新工場を増設する。投資額は約7億8500万円。操業は20年10月を予定している。
13日は県庁で調印式があり、津川社長や仁坂吉伸知事、中村愼司市長らが出席し、協定書にサインした。仁坂知事は「京奈和自動車ができたことで、簡単に安く全国へと行ける。市と一緒に助けていきたい」とし、中村市長は「今まで以上の成果を出し、雇用促進にもつなげてほしい」と述べた。津川社長は「世界ナンバーワンの樹脂ベルトメーカーとして、安定した雇用で貢献したい」と話した。