山﨑さん書道ライブも とらふす記念演奏会

和歌山で活動するクラシック音楽家らによる本紙のリレー連載「とらふすクラシック」の100回記念コンサートが21日に迫った。当日は、連載の題字を担当する海南市の書家・山﨑瀟さん(65)が開演前に書道パフオーマンスを行う。

「とらふすクラシック」は本紙毎週木曜日付に連載中。記念コンサートには執筆陣の演奏家らが出演し、10月に初開催される「きのくに音楽祭」のプレコンサートと位置付け、出演者は全てボランティアで、収益は同音楽祭に寄付する。

山﨑さんは古代中国で青銅器に刻まれた文字「金文」を書道で表現しようと取り組んでおり、「熊野八咫烏」など和歌山にちなんだ作品も手掛けている。当日は縦約70㌢、横約135㌢の和紙に「無事」の2文字を書く予定。来場者が希望する文字を山﨑さんが色紙に書くコーナーも設ける。

山﨑さんはクラシックが好きで、よくモーツァルトの曲を聴くという。「最近は災害が多く、犠牲になる人が出ないようにと思い『無事』と書くことを選びました。ぜひ楽しんでいただけたら」と話しており、来場を呼び掛けている。

コンサートは21日午後2時から、和歌山市本町のフォルテワジマ4階大ホールで。3部構成で、バッハやベートーベン、プロコフィエフ、ムソルグスキーなどの名曲を8人が演奏する。

入場には1000円以上の寄付が必要。定員先着200人。申し込みは1人4席まで、電話でフォルテワジマ(℡073・488・1900)へ。申し込み時に伝えられる予約番号を、当日の会場で確認する。

書道パフォーマンスを行う山﨑さん

書道パフォーマンスを行う山﨑さん