車椅子を寄贈 西岡総合印刷が紀美野町に
印刷ネット通販サイト運営や、パンフレット・チラシなどの企画を手掛ける㈱西岡総合印刷(和歌山市吹屋町、石橋英二社長)は4日、紀美野町役場に車椅子3台を寄贈した。
㈱紀陽銀行(同市本町、松岡靖之頭取)が、私募債を発行する企業から受け取る手数料の一部を、企業の希望に応じて地域貢献のための寄贈に充てる「紀陽CSR私募債」事業の一環。同行によると、2016年6月から始まった事業の受託実績は、3月末現在で360件に上るという。
同社は1932年、同町で創業。73年に和歌山市に本社を移し、コンピューターや電子システムを駆使した印刷技術で事業を展開している。
創業者の息子である西岡健治会長(85)が現在同町に住んでおり、創業地の社会福祉に貢献したいと、車椅子3台の寄贈を決めた。寄贈品は役場を訪れた町民の庁舎内の移動に役立てられる。
贈呈式は町長室であり、西岡会長や石橋英二社長(57)、管理統括部の石橋みゆきさん、同行東和歌山支店の溝渕栄支店長らが出席。石橋社長が寺本町長に目録を手渡した。
西岡会長は、自身の健康の秘訣(ひけつ)はゴルフとし「紀美野は近くにゴルフ場が多くありがたい。パークゴルフも始めてみたい」と町の魅力を話し、寺本町長は「長年の農作業で足腰を痛めている高齢者も多い。石橋会長にあやかって生き生きと過ごしてほしい」と謝辞を述べた。
石橋社長は「遠慮なく使っていただき、お役に立てたらうれしいです」と話していた。