飽きさせない表現 新構造社和歌山支部展
全国的な美術団体「新構造社」の和歌山支部(小川昭造代表)の第59回展が15日まで、和歌山県和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれている。
本部の巡回作品を含め、26人が油彩やアクリル、水彩画を出品。小品から100号まで約50点が並んでいる。作品は抽象・具象を問わず、細筆で陰影を描いた大作、柔らかな光に包まれほほ笑むような水掛地蔵、奥行きのある都市空間で繰り広げられるサーカスを描いたものなど個性豊か。
審査も行われ、新構造社賞には、海辺に遊ぶ女性たちの時間を止めたような松田允子さんの「磯の風」、知事賞には、画面いっぱいに迫力ある桃色で表現した濱口憲子さんの「枝垂桜」などが選ばれた。
出品者の一人、井上浩子さんは「こういうものを描いてはだめ、というのがなく、いろんな画材やモチーフ、色彩で見る人を飽きさせない絵ばかり。自由な感性を楽しんでもらえれば」と話していた。午前9時半から午後5時(最終日は3時)まで。
問い合わせは同館(℡073・436・1331)。