海南で「やきとリンピック」 実行委が発足
和歌山県海南市の伝統産業や農産物と全国的な食イベント「やきとリンピック」を融合させ、観光をはじめ地域振興を図ろうと、「第13回やきとリンピック&かいなん産業フェスタ運営実行委員会」がこのほど設立され、設立総会と第1回総会が市役所で開かれた。会長には神出政巳市長が就任し、開催予定の10月に向け、規約や事業計画案、予算案が審議され、承認された。
「やきとリンピック」は、庶民の味としてなじみの深い焼き鳥を、日本の食文化として国内外の認知を目指し開いているイベントで、全国やきとり連絡協議会(日疋好春代表理事)が主催。2007年に福島県で初開催され、これまでに全国7カ所やイタリアを巡回し、3~10万人を動員。ことしは13回目となり、海南市では、JR海南駅前から保健福祉センター周辺一帯を会場に予定している。
日疋代表理事の曽祖父・日疋信亮さんが1934年の海南市誕生の功労者として顕彰されていることなどをきっかけに、同市での開催が決まった。
総会で神出市長は「官民が力を合わせてイベントを成功させ、地域振興につなげたい」とあいさつ。全国の有名焼き鳥店や、漆器、家庭用品など同市の特産品メーカー、JAながみね、酒造会社、地元商店街の関係者らが出席する中、事業計画案や収支予算案が審議され、1400万円(うち市が650万円、県が100万円を補助)の予算規模とすることなどが承認された。
日疋代表理事は「海外や都市部からのアクセスが良く、高野山にも近い海南市のポテンシャルは高い。イベントが地域活性化の起爆剤になれば」と期待を話していた。
実行委員会は次の皆さん。
〔会長〕神出政巳(市長)
〔副会長〕大江一美(市観光協会長)
〔実行委員長〕川村英生(市まちづくり部長)
〔監事〕西坂公雄(海南特産家庭用品協同組合専務理事兼事務局長)
〔委員〕田村彰男(紀州漆器協同組合専務理事)▽湯川哲志(ながみね農業協同組合とれたて広場統括審議役)▽池原弘貴(海南商工会議所青年部会長)▽森脇啓太(下津町商工会青年部長)▽保田敏博(海南市商店街連絡会長)▽堺伸二(西日本旅客鉄道㈱海南駅長)▽辻岡栄人(和歌山バス㈱営業課係長)▽中嶋茂(ヤマト運輸㈱営業企画係長)▽木岡弘和(海南警察署交通課長)▽川尻哲也(海南市消防本部予防課長)