バレエで「竹取物語」 アーツクラシック公演
アーツクラシックバレエ(和歌山県和歌山市小野町、井上育子代表)のスタジオ設立5周年記念公演が8日午後4時半から、伝法橋南ノ丁の市民会館小ホールで開かれる。バレエとジャポニズム的世界観が融合した「バレエで綴る『竹取物語』」などを披露する。市、わかやま新報など後援。
第1部はバレエコンサート。コンクール入賞者を含む同スタジオの研究生約50人が出演し、「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「ジゼル」など古典バレエの名曲を中心に、ソロや群舞で踊る。
第2部は和の創作バレエ「竹取物語」。かぐや姫の誕生から輝かしく成長していく姿、地上との別れの物語を通し、美しい月の都よりも、幸福と悲劇を繰り返し、悩みある地上の世界にいたいと思う姫の憂い、育ての親である翁(おきな)夫妻への愛情や感謝、恩返しできず地上を去る無念など、数奇で美しい世界を描き出す。
井上代表が演出、振り付けを手掛け、研究生と共に出演する。和の作品は、恩師の故中沼洋子さんの影響を受け、手掛けたいと思ってきたという。幻想的できらびやかなバレエの世界観に加え、音楽、舞台装置、衣装、和の雰囲気が伝わるジャポニズム的振り付けなどにこだわり、芸術性に富んだ舞台が絵巻のように展開される。
入場無料で整理券が必要。観覧希望者は井上代表(℡090・4073・2808)かアーツクラシックバレエホームページ(https://arts.crayonsite.net/)から申し込む。
同スタジオは、国登録有形文化財の旧西本組本社ビル3階にあり、生徒も募集している。問い合わせは井上代表。