最優秀は寺本さん SI和歌山紀ノ川フォーラム

女子高生が小論文とディスカッションを行う国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川(細田佳洋子会長)主催の「クラブ・ユース・フォーラム2019」が5月26日、和歌山県和歌山市の県民文化会館特別会議室で行われ、最優秀賞に和歌山信愛高校3年の寺本梨桜さん、優秀賞に同校2年の隠岐香乃沙さん、県立貴志川高校3年の小池咲嵐さんが選ばれた。

コミュニケーションや体験を通して視野を広げ、将来の夢の実現に向け考えてもらおうと実施。同クラブでは14年ぶりの開催となった。ことしは「20年後のあなたと対話する」をテーマに、審査を通過した信愛高校と貴志川高校の女子生徒14人が参加。小論文の発表と大阪体育大学の岸田正幸教授と共にディスカッションを行った。

最優秀賞に選ばれた寺本さんは、20年後、特別支援学校高等部の教員になり、笑顔の卒業生を送り出す姿を掲げた。現在の特別支援学校には生徒の就職活動に関与しないことが多いことから、卒業後の居場所を共に見つけることで障害者自身が自発的にいろいろなことができるようになる教育をしていかなくてはならないと訴えた。

優秀賞の隠岐さんはスマートフォンから大量の情報が得られる時代になり、情報に惑わされずに物事を見られるようになりたいと発表。20年後は、画面ばかりを見て目の前の人の顔を見ないような社会にならないようにしたいと訴えた。

小池さんは人と接することが好きで、将来は通訳になっていると夢を語った。言語の通訳だけでなく、手話や点字を使い国も性別も障害の有無も越えて、人と人の間に入ることのできる通訳になりたいと述べた。

最優秀賞の寺本さんは7月に神戸市で開かれる「ソロプチミスト・ユースフォーラム2019in神戸」に出場予定で「みんなの代表として、自分の思いを伝えてこられるように頑張りたい」と意気込みを語った。

最優秀賞に輝いた寺本さん㊨

最優秀賞に輝いた寺本さん㊨