プールに笑顔広がる よしもと芸人ら教室
お笑い芸人や水泳選手と一緒に水泳を楽しむイベントが2日、和歌山県和歌山市土入の市民温水プールであった。幼稚園児と小学生60人が芸人たちと交流し、アテネ五輪の200㍍バタフライで銅メダルを獲得した中西悠子さんらに泳ぎ方のアドバイスを受けた。
水泳教室は「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」が「吉本発! 笑(わら)スポ! 水泳クリニック」と題して企画。市文化スポーツ振興財団が、子どもたちに水泳の楽しさを感じてもらおうと開いた。
この日はお笑い芸人コンビ「ミサイルマン」の西代洋さんと「span!」の水本健一さん、マコトさんが登場。水泳界からは中西さんとフィンスイミング日本代表の山階(やましな)早姫さんが参加した。
トークショーでは、市内に住む4歳から11歳までの子どもたちを前に、西代さんが、中西さんと山階さんに速く泳ぐこつや練習に臨む姿勢などを質問。中西さんは「ストレッチで体を柔らかくしておくと泳いでいる途中でバテにくく、けがもしにくい」と話し、開脚も披露。山階さんは「目標を口に出して好き嫌いをせずに何でも食べることが大切」とアドバイスした。
水本さんとマコトさんは子どもたちに、将来の夢について質問。「ケーキ屋さん」「サッカー選手」などの答えが飛び出し、「クロールで25㍍を30秒で泳げるようになること」という答えが出ると、中西さんや山階さんが笑顔で大きな拍手を送った。子どもたちは中西さんがアテネ五輪で獲得した銅メダルに触ったり、山階さんや水本さんとハイタッチをしたりして交流を深めた。
25㍍プールに移動しての水泳クリニックでは、中西さんがバタフライ、山階さんがフィンスイミングの泳ぎを披露。子どもたちは両腕を伸ばして手を重ねバタ足で泳いだり、ビート板を使った泳ぎに挑戦したりした。中西さんは子どもたちにクロールで泳ぐ際は左右両方で息継ぎをすることや、腕で水をかく際に頭を動かし過ぎないことをアドバイスしていた。
西代さんと水本さんは水泳の経験が浅い子どもたちとプールで交流。水本さんは子どもたちの中に顔を水につけることで息ができなくなるのではと恐れる子がいることを踏まえ、「まずは顎まで水につかってみようか」と声を掛けていた。子どもたちは笑顔で水に親しみ、「楽しかった」「気持ち良かった」などと話していた。
お笑い芸人によるネタの披露もあり、マコトさんは蚊の音の物まねをし、子どもたちの笑いを誘っていた。