中小企業の税務支援 マッチング企業が県都に進出

中小企業と会計・税理士事務所のマッチング事業を展開している㈱ビズプラットフォーム(さいたま市)は、和歌山県和歌山市吉田の和歌山プラザビル4階にコールセンターを開設することになり、13日に県庁知事室で県、同市と進出協定を締結した。

同社は全国約1500以上の会計・税理士事務所とパートナー契約を締結しており、これまでのマッチング実績は1万2000件を超える。会計、税理士事務所に対するコピー機や複合機、会計ソフトなどの販売も行っている。

コールセンターの開設は、さいたま市、広島市に続き3カ所目。7月4日の操業開始を目指して社員の採用を進めており、3年間で地元からの正社員20人の雇用を予定し、今秋までにアルバイト約200人の採用を計画している。

この日は同社の渡邉洋之社長と青木一浩副社長が県庁を訪問。渡邉社長、仁坂吉伸知事、尾花正啓市長が協定書にサインした。

渡邉社長は「事業を始める際に税務も自分でやろうとし、負担を抱える経営者の方が多い。税務は難しいもの。マッチングにより税務は専門家の方に任せ、企業は事業の成長やサービスの向上に専念していただきたい」とし、コールセンターが入居するビルの立地について「JR和歌山駅から近く最適のオフィスを確保することができた。しっかり頑張りたい」と意気込みを示した。

仁坂知事は「新しい時代の先駆けとなる企業が和歌山に来ていただきうれしい。大いにご発展いただきたい」と歓迎。尾花市長は「大変うれしい。中心市街地のど真ん中に来ていただき、にぎわいの創出にもつながると思う。最適な税理士さんを求める中小企業のニーズは高いのではないか」と期待を寄せた。

協定書を手にする(左から)仁坂知事、渡邉社長、尾花市長

協定書を手にする(左から)仁坂知事、渡邉社長、尾花市長