IT技術の進歩など学ぶ わかやま塾開講
和歌山県内企業の幹部や起業を目指している人らが社会制度や経営哲学などを学ぶ「わかやま塾」の本年度第1回が19日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国であった。来年2月まで国内外の経済情勢や社会保障、IT技術の進歩などをテーマに計9回の講義が予定されており、計92人が受講する。
開講に先立ち、塾長を務める仁坂吉伸知事は「日本が誇るような講師の話が聞けるので万難を排し休まずに来てほしい。どんどん発言して仲間もつくり、将来の和歌山を背負ってください」とあいさつ。塾頭の中野幸生中野BC㈱(海南市)会長は社会のデジタル化が急速に進んでいるとの認識を示し、「大きなチャンス。全国に先駆けて人口減少が進む課題先進県の和歌山だからこそ時代の転換期をチャンスと捉え、幕末の志士のような気持ちで頑張ってほしい」と呼び掛けた。
第1回の講義では、県の細川一也知事室長が「国の政治行政制度について」、㈱日吉屋(京都市)の西堀耕太郎代表取締役が「伝統の技を世界で売る方法―和傘の技術で世界へ」と題して講義を行った他、参加者同士による交流会も開かれた。
同塾は、県が将来の和歌山を支える人材の育成を目指して2013年度から行われている。