りら創造芸術高に特別賞 特用林産功労者

きのこ類や建材、燃料など、森林原野の産物の振興に貢献する活動や人をたたえる「第32回特用林産功労者表彰」で、りら創造芸術高等学校(和歌山県紀美野町真国宮)が特別賞に選ばれた。枯死したとされていた県の天然記念物、ブドウハゼの原木を発見したことに対する表彰で、今後も農山村地域の発展に寄与することが期待される。

表彰式は5月30日、「日本特用林産振興会」(小渕優子会長)が東京で開いた総会の席上で行われ、全国で23人が受賞。同校の鞍雄介教頭と生徒2人が出席し、小渕会長は「学校の授業で成し遂げた発見は、特用林産の振興に明るい話題を提供しました」と表彰状を手渡した。

鞍教頭は「受賞は、生徒の奇跡的な発見だけでなく生徒の言葉を信じて調査に協力してくれた人や、貴重な生活文化を継承してきた町の人のつながりに頂いたものと思います」と話していた。

県内では同校の他、ブドウハゼを栽培する有田川町の上野保二さん(88)、サカキを栽培する古座川町の宮野佐代次さん(87)が受賞した。

表彰式に出席した生徒と鞍教頭㊧、小渕会長㊨(りら創造芸術高等学校提供)

表彰式に出席した生徒と鞍教頭㊧、小渕会長㊨(りら創造芸術高等学校提供)