田口氏が出馬を表明 参院選でN国党から

夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に、東京都新宿区の翻訳業、田口圭氏(43)が21日、政治団体「NHKから国民を守る党」から出馬すると表明した。

この日和歌山県庁で取材に応じた田口氏は、同団体の立花孝志代表から出馬を打診されたとし、「野党共闘が進むにつれて投票先の選択肢が減っている。(立候補により)皆さんの選択肢の幅が広がれば」と出馬の理由を説明した。

田口氏は大阪市出身で、慶應義塾大学法学部卒業。和歌山に住んだことはないが、祖父が県内の税務署に勤務したことがあるという。

田口氏は、同団体が全ての都道府県選挙区での候補者擁立を目指していると説明。NHKについて、テレビを設置している全世帯を対象に受信料を徴収する現在の制度を改め、「見たい人だけが受信料を払って見る『スクランブル化』するべきだ」と強調。幼少期から自宅にテレビがなく、学生時代から現在の制度に疑問を持っていたという。NHKの報道姿勢にも言及し、「特定の政治家のプロパガンダに使われているのではないか。安倍首相のことは好きでも嫌いでもないが、(首相による)NHKの使い方は偏っていると思う。メディアとして報道の中立性を意識しているのか」と語った。

和歌山選挙区には、4期目の自民現職、世耕弘成経済産業相(56)=公明推薦=と、無所属新人で元和歌山弁護士会長、藤井幹雄氏(58)=立憲、国民推薦=がすでに立候補を表明しており、社民党も藤井氏の推薦を決めている。

田口氏

田口氏