改元効果で大幅増加 GWの観光客108万人
ゴールデンウイーク(4月27日~5月6日、10日間)に和歌山市や白浜町など和歌山県内の主要観光地を訪れた観光客数は108万3500人と好調で、前年より32・6%増加したことが県のまとめで分かった。改元に伴い例年にない長期の連休となり、関連イベントが開催されたことなどが要因とみられ、一日平均では宿泊客数、日帰り客数、総数とも過去6年間で最高を記録した。
調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7地域。全体では宿泊客が前年比23・7%増の21万3200人、日帰り客が同35・0%増の87万300人となり、一日平均では宿泊客が2万1320人(前年比2164人増)、日帰り客が8万7030人(同1万5408人増)、総数は10万8350人(同1万7572人増)だった。
県観光振興課によると、ことしの特徴として、改元関連の影響の他、「わかやま歴史物語」など多様なニーズに対応する取り組みを継続したことが観光客増につながった。特に那智勝浦町では、テレビ番組で那智の滝や熊野那智大社が特集され、日帰り客は前年比約2・4倍と大幅に増加した。
和歌山市は、前年比26・7%増の31万9900人(宿泊1万9000人、日帰り30万900人)。昨年は3日間だった和歌山マリーナシティの花火が7日間実施されたことや、改元に伴い万葉集ゆかりの地として話題となった和歌浦地域、また友ヶ島が人気だったことなどから増加した。
大型ホテルの耐震工事の影響で那智勝浦町の宿泊客が減少した他は、各地で宿泊、日帰り客とも軒並み増加。新元号の御朱印を求める参拝者が多かった熊野本宮大社、昨年赤ちゃんパンダが生まれたアドベンチャーワールド、令和初日の日の出を見に人々が訪れた潮岬などが好調だった。